1話「2種類のセミオーダースーツ」 2話「パターンオーダーについて」
1話ではセミオーダースーツには「パターンオーダー」と「イージーオーダー」に分かれることを2話ではパターンオーダーについての解説とメリットデメリットを解説しました。
今回は「イージーオーダースーツ」についてメリット・デメリットを踏まえ解説したいと思います。
イージーオーダースーツ
イージーオーダースーツはもとになる型紙がありますが、これは工場やお店によってデザインが違うので面白いポイントです。
また、これもお店や工場によって動かせる長さが変わりますが(図.1)細かく体型や補正値を反映させることができるのが特徴です。
・メリット
納期は3~4週間(低価格帯だと5~6週間)頂くお店が多いと思います。細かい体型補正が可能なので体に合わせることができますしフロントボタン位置変更できるのでバランスも取ることができます。
手裁断を採用しているお店や工場も。補正範囲はお店や工場によって変わってきます。
・デメリット
パターンオーダーと比べ納期が長い点がデメリットとして挙げられます。また、調整可能箇所が多いため採寸に時間がかかってしまいます。
仮縫いなしで仕上げていくことが多いため、生地にハサミを入れてしまうと変更できません。しっかり要望を注文時に伝える必要があります。
まとめ
本日は「イージーオーダー」スーツについて解説しました。
体型補正については書ききれないほど内容があるのでまたの機会に書きたいと思います。
ただ国内の工場全体を見てもあまり補正値を入れれないプログラムになっています。
実際、通常のイージーオーダーの補正値では収まらないお客様も多くいらっしゃいますので「確認するポイント」として意識してもらえればより良いスーツが仕立て上がるのではないでしょうか。
※イージーオーダーで収まらない体型の場合はフルオーダーでの対応になります。
余談ですが、ACCENTのイージーオーダーは?というと「かなりの補正値」を入れれるのが自慢です!今まで5,000着ほど注文頂きましたが限界値まで指定したことはないです・・
当時、工場から間違えて資料渡されたと思い3回ぐらい確認したのは懐かしい思い出です。