まず、フォーマルスーツのブラック生地は「漆黒」と呼ばれる２度染め生地を使用します。

※手間がかかるので生地の値段が少し高い・・

通常、フォーマル用のブラック生地の表面は艶なしが標準で、喪服でも対応が可能です。

いい生地の見分け方として深みがあればあるほどよいとされています。ビジネススーツのブラックと比べたら一目瞭然でわかると思います。

また、フォーマルブラックは、ビジネスシーンで着用することはありません。

フォーマルブラックは冠婚葬祭専用の生地なのです。

正礼装は礼服のなかで最もフォーマルな服装です。

結婚式や式典などで、参加者をもてなす側や主賓などが着用します。

・モーニングコート

昼間に開催される慶事や弔事で着用される正礼装。結婚式や式典などで、参加者をもてなす側や主賓などが着用します。

・燕尾服

晩餐会や舞踏会のほか、格式高い結婚式では新郎が着用します。

・タキシード

タキシードは本来、慶事の準礼装ですが、いまでは夜の正礼装として着用します。招待状に「ブラックタイ」と記載がある場合はタキシードのことを指します。

正礼装の次にフォーマルな服装服装です。

ディレクタースーツと呼ばれる服装で、ブラックスーツのジャケット、スラックスはコールパンツ。ベスト生地は薄いグレーで仕立てると合わせやすいです。

※コールパンツ-グレーとブラックのストライプが入った生地でスラックスを仕立てます。コールズボン専用の生地があります。種類も豊富ですので店舗でご確認ください。

結婚式や披露宴では、親族や主賓、職場の上司など、立場がある参加者がディレクターズスーツを着用します。

略礼服とは、フォーマルブラック生地で仕立てたブラックスーツを指しています。

ダブルジャケット仕立ての場合はベストなしでもかまいません。極端な腰のくびれを出さず、ノーベントでジャケットを仕立てます。

ノーベントで仕立てる際は、おしりが隠れるくらいのジャケット丈を意識するとかっこよく仕上がります。

１０年くらい着用することを考えると、スラックスのサイドアジャスターは便利なので取り入れられてもいいと思います。

よく使う礼装着になると思いますので、極端なデザインは避けたほうがいいかもしれません。

正喪服は、喪服のなかで最も格式高い服装で、男性の場合は和装かモーニングコートになります。

※モーニングコートのベストは黒生地

お葬式の際に正喪服を着用するのは、喪主を含め葬儀を主催する立場の方になります。

実際の葬儀では、喪主であってもほとんどの方がブラックスーツを着ています。

準喪服とは、正喪服に次ぐ格式高い服装です。

男性の場合は、弔事で頻繁に着用されるフォーマルブラック生地で仕立てたブラックスーツ。

略礼装のブラックスーツと準喪服のブラックスーツはともにフォーマルブラック生地で仕立てます。

ブラックスーツは使用頻度も多いため、礼装と喪服を兼用している方が多いです。

※正式には兼用はよくないとされています。

略喪服とは、急な弔問や三回忌以降の法要などで一般の参加者が着用する喪服です。

ブラックやダークトーンのスーツを着用することが一般的でビジネスで着用するダークトーンのスーツで問題ありません。

注意点として、準喪服はブラックしか認められていませんが、略喪服はダークネイビー、ダークグレーが認められています。

「平服」指定の場合は略喪服にあたります。柄入やストライプスーツは避けてください。